蛭ヶ岳山荘、読売新聞の配信記事に抗議
『夏山の季節ヤマビル対策』の大見出しで丹沢・大山ハイカーに注意喚起した記事に、蛭ヶ岳山荘は困惑している。
そもそも蛭ヶ岳の名前の由来には、数多くの説がある。有力な説は、仏教の盧舎那仏(ルシャナ仏)がなまり、ルビガ岳となり、蛭ヶ岳となったと言われている説で、かつては蛭ヶ岳山頂にはルシャナ仏の像があったと言われている。
次に、山の猟師がかぶっていた帽子がヒル帽子と言われていたところ、蛭ヶ岳の山容がヒル帽子に似ていたから蛭ヶ岳の名前が付いたという説もあります。
蛭ヶ岳の名称から蛭ヶ岳をヤマビルの生息地とする記者の記事は、読者に誤解を与え、極めて乱暴だと言わなければなりません。
また、蛭ヶ岳山頂にヤマビルの生息しない理由は、ヤマビルは気温が0℃以下になると越冬できず、冬はマイナス15℃以下で落葉等も強風で飛ばされ野ざらしになる蛭ヶ岳の山頂は、生息できる環境下でないのであります。