北丹沢フォーラム式次第
開催日 平成24年10月21日 13:00〜
開催場所 青根休暇村やまびこホール
主 催 NPO北丹沢山岳センター
司 会 森川富子
1 北丹沢フォーラム呼びかけ人
NPO北丹沢山岳センター理事長 杉本憲昭
2 フォーラムメッセージ紹介
相模原市緑区区長 高部 博
山岳写真家 白井源三
3 フォーラム開催について
地元青根地域振興協議会・関戸基法会長より挨拶
4 報告事項
・神奈川県自然環境保全センター
・サトウ草木 佐藤社長 北丹沢の自然について
・蛭ケ岳山荘 梶原管理人 登山道の整備状況
・このま沢キャンプ場 井上社長 バス運行とお客様
・神の川ヒュッテ友の会 加藤代表 広河原植林とボランティア
・小俣興業 小俣社長 蛭ケ岳登山道工事を終えて
・特養青根苑 特養施設青根へ来て2年目報告
6 まとめ
7 閉会
青根に於ける自然再生活動の提案
平成24年10月21日(日)
北丹沢フォーラムでの提案(杉本憲昭理事長)
1 平成24年10月19日(日)に世界的山岳写真家・白旗史朗氏と上野原市にある軍刀利神社にて桜の植樹のボランティアを行いましたが、そこで白旗氏より注目すべき発言がありましたので紹介致します。
昔日本の山岳にはオオカミが住んでいて、これによりシカ等の増減のバランスが取れていたが、シカが増えすぎ、食害による自然のバランスが大きく狂ってきた。
オオカミが今は日本から撲滅してしまったのが植物連鎖が狂った大きな要因であり、今一度シカの天敵(極端なことを言うとオオカミ)の導入を検討すべき時に来ているのではないか。
大胆な発想をしないと、このままでは自然の荒廃がくい止められない。
2 今日、青根にはここで生活している人、仕事にきている人、キャンプ・山等を利用する人等様々な人の動きがありますが、ここの地域に生きていること、利用することは「神奈川の水がめ」として水源地の大切な役割を担っていることを認識することが大切です。
今年の夏は水不足が全国的に報じられましたが、幸いにも神奈川県では水不足の心配はありませんでした。
このことを見ても、水源地をかかえている青根は誇るべき土地であると思います。
3 しかしながら、現実を見ると私達の自然環境は保護されているのか疑問です。
私は山やですので、丹沢の山々が崩壊している現状を大変悲しく思っています。
関東大地震後山々は年々老化しています。
神奈川県は登山道の整備、シカ柵の設置等年々努力していることは承知していますが、果たしてこれでいいのでしょうか。
4 神奈川県は水源環境税を実施していますが、予算をこの山の崩壊を防ぐ大規模な改修工事に振り向けるべきと思います。
神奈川県は国立公園、国定公園、県立公園等には、手を加えると自然を壊すとあまり手をつけて来ませんでした。全国に目を向けると国立公園などで大規模な防災工事を行っている所も多々あります。
5 昔は山に入ると谷は美しく迎えてくれましたが、今はいたるところ崩壊しており、昔の姿を留めていません。
この現状を改善しないと丹沢の再生はあり得ないと思っています。
6 丹沢の自然再生の為に、私の発言を資料として記録して戴ければ幸いです。
丹沢大山自然再生委員会の中でも発言して行きますが、本日の北丹沢フォーラムが青根の地より自然再生へのアピールとなることを望んでいます。